SNSサルベージです。
以前ダイエットの記事(http://higuchi.world/archives/369)でもチラっと触れましたが、
何かを為したり、自己を成長させるための根本的に必要なスキルが、モチベーションコントロール力だと思っています。
要は、継続は力なりというのが大前提で、じゃあ継続させるためにはどうするべきかってことですね。
では、どうぞ。
[プラットフォーム]:Facebook
[投稿日時]:2015年06月30日
突然ですが、ここ2ヶ月くらい、出来るだけ自炊をするようにしてます。
当初の目的は節約でしたが、色々と考えることがありましたので、ここでまとめさせていただきます。
自炊生活をするにあたって、唯一かつ最大の難関は、「続くかどうか」だと思います。
そのために僕が決めたルールは、たった一つです。
「一人で飯を食うときは、どんな簡単なものでもいいから、一手間かけたものを家で食う」
です。
一手間かければなんでもいいというルールにしました。
たとえば、カップラーメンでもOK。お湯を沸かして注ぐという一手間があるので。
それくらいユルユルのルールにしました。
—
有名なビジネス用語で、フット・イン・ザ・ドア・テクニックというのがあります。
これはどういうことかというと…
説明めんどくせー! 詳しくはググってください。
…というのはあんまりなんで、ざっくりと言いますと、
「人は一貫した行動をとろうとするから、とりあえず最初の一歩を踏み出させてしまえば、二歩目、三歩目は案外余裕」
といった感じでしょうか。
物理の好きな方には、
「静止摩擦力は強いが、動摩擦力は弱い」
といえばピンと来るでしょうか。
ことわざが好きな方には
「蟻の穴から堤も崩れる」
夜の歓楽街が好きな方には、
「お兄ちゃん、とりあえず中で写真だけでも見てってよ」
です。
—
話を戻しますと、自炊を続けるにあたり、自分に対してこのフット・イン・ザ・ドア・テクニックを使おうと思った、ということです。
最初のハードルを出来るだけ低くして、とにかく動き出す。始める。と。
その結果、カップラーメンが袋ラーメンになり、
袋ラーメンがパスタ&即席パスタソースになり、
冷凍の炒めるだけのチャーハンになりました。
鍋やフライパンを使うハードルをうまく下げることができたら、もうしめたものです。
米を炊くのが習慣になり、冷蔵庫に肉と野菜を常備するまでになりました。
こうやって、フライパンや包丁を使うのが面倒くさいという自分を、少しずつ騙していきました。
今のところは、成功といえるでしょう。
—
ついでに補足ですが、
ここで僕が個人的に注意すべき点だと思うのは、一つの時期に多くのことを習慣化しようと思わない、ということです。
よし、今日から自炊やって、禁煙やって、筋トレやって、英会話やって、早寝早起きして…
などとやってしまうと、絶対にどれか一つが止まります。絶対に、です。
自分を信じてはいけません。
確固たる決意をした瞬間の自分と、明日の自分は別人です。
上にも書きましたが、一度止まると動き出すのは相当シンドイです。
これは、おそらく皆さん経験されていることでしょう。
とにかく、一度始めたら習慣として体に定着するまで走り続ける。
余談でした。
—
しかし、これだけ策略を巡らせて「習慣化」を目指したところで、やはり人間とは弱いもので。
習慣化したと自分では思っていたが、気づいたらやめてしまっていた。
そもそも、習慣になる前に挫折した。
そういったことが起こりえます。というか、絶対に起こります。
こういうときは、僕はこう考えるようにしています。
「三日坊主、大いに結構」と。
例えば、僕の自炊。
こんな仰々しい文章を書いておきながら、2ヶ月続いた自炊生活を、明日やめるかもしれません。
僕はそれでも大いに結構です。
実際に2ヶ月自炊してるわけですから。
2ヶ月間、外食より節約できて、コンビニ弁当より添加物とってないわけですから。
しないより100倍いいです。
いや、0に何をかけても0だから、無限大倍いいです。
(外食やコンビニ弁当が悪いかどうかは人それぞれなので、そこに関する議論は今回はナシにします)
こう本気で思うようにしてます。
勘のいい方はお気づきでしょうが、
これはスタート時のハードルを下げるためのテクニックの一つです。
諦めること、負けること、逃げることを恐れない。
何でも一緒ですね。
また一個キーワードがでましたね。
「何でも一緒」です。
—
…ということで、巡り巡って、やっと辿り着きました。
自炊について長々書いてきましたが、
このやり方は全てに事に応用できると思うのです。
物事をはじめたいときには、ハードルを下げられるだけ下げて、まずは動き出す。そして、全力で習慣化する。
この公式を、場合に応じて当てはめればいい。
僕がこう長々とテーマの定まらない駄文を書いて、結局伝えたかったことは、
「何でも一緒」ということです。
一つの事に没頭して、何か公式を見つけることができれば、他にいくらでも応用できるということです。
世界はつながっています。
LOVE & PEACE.
よい一日を。(俺は今から寝るけど)
以上、4年前の文章です。
モチベコントロールの話から、一般化して公式にするって話まで飛んでしまっててわかりにくくなってますが、要は、一歩踏み出すために、フットワーク軽く動き出すために、どういうマインドでいるべきかという話です。
テクノロジーの発達によって、やりたいことがなんでもやりやすい時代になってきてます。やろうと思えば、だいたいのことができます。
これは、やりたいプロジェクトを推進できない外的な理由がどんどん奪われていきつつあるということ、もっと言うなら、やらない理由がどんどん奪われているということです。
つまり、「やりたいことがやれるのに、なんでやらないの?」という時代になってきているとも言えます。
そんな時代に最も求められるスキルは、行動力です。
僕が田川市でやっている施設、「いいかねPalette」の役割の一つは、今まで行動力がなくて動けなかった方々が一歩踏み出して、いや、半歩でいいから踏み出して、行動するお手伝いをすることだと思っています。