ガワと実体

仕事がら、田舎のまちづくりについての勉強会やイベントに参加することが多いです。

そのなかで、よく言われているのが、
「ないものねだりじゃなく、あるもの活かし」
ってやつです。

この言葉は、本当にそのとおりだと思っています。
3年ほど田舎で事業をやっていますが、最近改めて身にしみて実感しています。


お金、人、モノ。
これらの総量でいうと、東京に比べて圧倒的に少ないです。

そうなると、何かを興す場合、その仕方が変わってくるんじゃないかと思ってます。
都会で向いているやりかたは、「先にフレームを作る」です。

外の、いわゆる「ガワ」の部分を作るんです。
たとえば、福岡市をアートの街にしたい!とすると、
「福岡市をアートの街にします!アーティスト集まれ!」
っていうフレームを作ると、自然と人がよってきます。
すでに、福岡市内にアーティストが存在しているからです。
役割を先に作ると、最初は空っぽでもその真空空間に実体が引き寄せられるようなイメージでしょうか。

それに比べて、田舎はそうはいきません。
そもそも、基本的に全部が足りているわけではない。

となると、すでにあるものをどう組み合わせていくかという方法しか残されてないんです。

雄大な大自然が強みである田舎と、
歴史的建造物が強みである田舎と、
伝統ある特産物が強みである田舎では、全部戦い方が変わってきます。

ある田舎がある方法で成功したからと言って、全く同じ方法でやったところで再現性がありません。
そうなってくると、いくらガワだけを整えても、実体が引き寄せられない場合が多いです。
この街に関わる人間は、どんな人がいるか?どんなものがあるか?どんなところにお金があるか?
という、実体を活かしながらガワをつくっていくしかないんです。

あたりまえですが、そちらのほうが難易度が高いです。
他の田舎で成功した成功例がそのまま使えるケースのほうが少なく、再現性が低いです。
そうなってくると、実務に関わるキーマンの、応用力やものごとの本質的理解力、抽象化力、さらに人間力などなどが求められます。

ほんと、ゲームで言うところのしばりプレイをしている感覚です。
自らハードモードを選んでしまってるんです。
ただ、やりがいがあります。

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