なにか嫌なことがあると、心に膿がたまります。
これを出さずにずっと心にしまったままにしておくと、破裂したり、閉じ込められなくなった膿がグジュグジュと吹き出したりします。
だから、定期的に膿を出してやる必要があります。
たとえば、
「この人には、安心してなんでも吐き出せる。」
「この人には、何をいっても受け入れてくれる。」
といった印象を相手に与える人というのは、人の膿を引き出すのが上手いです。
膿がたまりにたまって出し場を失っていた人にとっては、救世主となりえます。
この、「膿を出す」というのは、一見健康的な行為に見えます。
しかし、あまりに定常的に膿を出し続けていると、どうでしょう。
膿を出すという行為そのものは、快感を得ることができます。
そうすると、膿を出し切ったにもかかわらず、膿を出したくて出したくて、
本来心にたまってないのに無理やり膿を作り出してしまいます。
この状態がクセになってしまうと、いつまでたっても膿を出し切ることができません。
膿を出さないのも良くないし、出しすぎるのも良くない。
偏ってはいけません。
出し方なのか、出す量なのかわかりませんが、
ひとそれぞれ、いいバランスの状態を保つことが大事だと思っています。