PodcastをZoomでリモート収録する際のツールやノウハウをざざっとまとめてみました。
需要がありそうなら、もっと詳しく説明しますんでコメントなりリプライなりメールなりください。
コテンラジオ、新型大人ウィルス、小倉ちゃちゃちゃラジオはこんな感じで収録&編集してます。
マイク、プリアンプ、オーディオインターフェース、モニタースピーカーなどのハード機材については、ちょっと本気で書き出すと大変そうなので、ここでは割愛します。
録音ツール
QuickTime Player(Mac)
- プリインストールされてるので無料&簡単
- 収録中に波形が見えないのでゲイン調整がちょっと不安
GarageBand(Mac)
- 無料
- 収録中の波形が見えるのでゲイン調整しやすい
- このままカット編集&ミックスまでもっていける
- Audio Unitsプラグイン使える
Adobe Audition(Mac, Win)
- Adobe CCを契約している人なら追加課金なしで使用可能
- ノイズリダクションやエフェクトの性能が良い。GarageBandの上位互換
- 多機能な分、操作が複雑(にみえる)
- VSTプラグインとAudio Unitsプラグインが使える
ボイスレコーダー(Win)
- プリインストールされてるので無料&簡単
- 収録中に波形が見えないのでゲイン調整がちょっと不安
Audacity(Mac, Win)
- 無料
- 収録中の波形が見えるのでゲイン調整しやすい
- 見た目がイケてない&わかりにくい
- VSTプラグイン使える
Cakewalk by BandLab(Win)
- 無料
- VSTプラグイン使える
- 多機能&高音質らしいですが、僕がMac使いのため未検証です。Windows使いの方はぜひ検証してみてください。
※ちなみに、僕は音楽屋なので、普段使い慣れてる有料ソフト「Studio One 4 Professional」を使ってますが、上記の無料ツールで十分です。
設備・機材・収録時のノウハウ&注意点
- Zoomでつないで会話しつつ、お互いがお互いの環境で上記の録音ツールを使ってローカルに録音しておく
- 数本録りする場合もこまめに録音を停止せず、一本通してとっておけば、編集時の同期作業が一回ですむ
- 自分の生声以外がマイクに入らないために、イヤフォンかヘッドホンは必須
- 吹かれを防ぐため、マイクに近づきすぎない(「プ」や「フォ」などで確認)
- それでも吹かれが入るようなら、息が吹きかかる先(真正面)にマイクを置くのではなく、斜め前から口元を狙うようにマイクを配置
- ポップガードをつけると安全。ただし、音質が少しだけ劣化&相手に表情が見えづらくなる
- 卓上マイクスタンドを使う場合は、机に肘をついたり、ジェスチャーをしたときの振動に気をつける。気になる場合はマイクスタンドをスポンジなどの上に置く。スポンジが用意できないなら本などを敷いて振動がマイクに伝わらないように配慮
- マイクのインプットゲインは、絶対にピークがつかないところまで下げておく。
音声が小さすぎた場合は上げればなんとかなるが、歪んだものは直せない - エアコンや換気扇など、ノイズの元はとにかく消す。徹底的に消す。もちろん窓も閉める。収録時にノイズが気にならなくても、ミックス時にコンプをかけると目立ってくるので、耳を信用しない。
編集ツール
- GarageBand(Mac)
- Adobe Audition(Mac, Win)
- Audacity(Mac, Win)
- Cakewalk by BandLab(Win)
※ちなみに、僕は音楽屋なので、普段使い慣れてる有料ソフト「Studio One 4 Professional」を使ったり、映像と一緒に編集するときは「Adobe Premiere Pro」を使ってますが、上記の無料ツールで十分です。
※Studio Oneシリーズの無料版、Studio One 4 primeというソフトもありますが、純正エフェクターにリミッターが付属されていなく、サードパーティー製のプラグインも追加できないので、絶対にオススメしません
編集時のノウハウ&注意点
- お互いのローカルに保存した音声ファイルをギガファイルやらGoogle DriveやらDropboxやらを使って編集マシンに送ってもらい、編集ソフトにインポートしてタイミングを同期させる。
- カット編集時の「プツッ」が気になる場合は、フェードイン、フェードアウト、クロスフェードを駆使して除去する
- カットする際は子音が消えないように十分配慮する。波形が小さいと子音が見えづらいので、必ず耳で聞いて確認する。
- 相手の環境によってはステレオで収録されていることがあるので、モノラルに変換する
- 各トラックごとにEQとコンプを刺す。可能ならEQの前にノイズリダクションを刺す。あまりにもノイズが気になるようならコンプの直前にゲートやエキスパンダーを刺す。ただし、ゲートを刺す際は必要な音声まで消してしまっていないか全編チェックが必要。
- ディエッサーは、まぁ、お好みで。僕は使いません。
- マスタートラックの最後に必ずリミッターを刺す。ヘッドマージンは最低1dB以上とる
- ミックスする際は、必ずリファレンスとなる音源を用意し、比較する。自分の環境と耳を信用しない。特に、BGMの音量は環境によってマジで全然かわってくるので要注意
- 可能であればラウドネスを調整する。Youtubeは-13LUFS、Apple Podcastは -16LUFS。ともにIntegratedで計測。よくわからない場合は、リファレンス音源とだいたい同じくらいの音量に聞こえればOK
おまけ
「Audio Hijack」ってアプリが結構面白いです。
詳しくは説明しませんが、こちらのPC内にZoomの相手の声と自分の声をバラバラに録音したりできます。
音質にそこまでこだわらず、Zoomの向こうの相手がPCをもってない&リテラシー低めの場合などにおすすめ。
podcastへ公開する際の方法についても教えてください。
コメントありがとうございます。
Anchor.fmというサービスを使っています。
こちらになります。
https://shimotsu.me/web/radio/podcast-anchor/
こんにちは、コテンラジオいつも楽しみにかいてます!
58などのマイクを使用しておりますが、HAとインターフェイスはどんなものを使用していらっしゃいますか?
コメントありがとうございます。
こちらにまとめておりますので、ぜひご覧ください。
https://higuchi.world/archives/2934