ハマるところにハマる前に自己肯定感を失うのは勘違い甚だしいですよということに気付くべきという話

例えば、ある人にライターの才能があったとします。
彼は、言葉選びのセンスが良く、リズミカルで、人を魅了する文章を書くことができます。

そんな彼は、周囲から、「それだけライターの才能があるんだから、出版業界に入ったほうがいいよ!」と言われて、とある出版社に就職しました。
新入社員で入った彼は、研修期間として、まずは総務部に配属されました。
彼は、総務部のコミュニティーに属することができず、入社して1ヶ月で退社してしまいました。
そして、彼は落ち込みました。
「俺、ライターに向いてないんだな…」

こうやって事実を俯瞰で見ると、彼の思考回路がおかしいことに気が付きます。
彼は、「文章を書く」という才能があったわけで、「総務部でパフォーマンスを発揮する」才能があったわけではないです。
このへんを、混同する人がちょこちょこいらっしゃる気がします。

文章がうまい→出版業界に向いている。
ここが間違いポイントです。
正解は、

文章がうまい→文章を書く仕事に向いている

です。
当たり前ですが、これがシンプルな答えです。
つまり、出版業界で向いてない総務の仕事をやるよりも、
中小企業に就職し、広報担当になって、販促目的で社内ブログにて“文章を書く”という仕事をするほうが向いてるわけです。


自分に自信がないあなたへ。
自分に自信を無くす前に、
「自分は、本当に今の業界、就業形態を見た時に、果たして自分にあっているか?」を考えるといいと思います。

「文章を書く才能」があるのと、その業界にいることは、相関性があるように見えて、無いわけです。
一歩間違うと、
出版業界での総務部が向いてなくて辞めてしまった→出版業界に向いてない→文章を書くのが向いてない
…といった、間違ったファクト認識をしてしまう可能性があります。

「いやいや、自分に限ってそんなことない。私は、正確に事実を認識している。」

と、感じた方。
もういちど胸に手を当てて考えてください。
本当に正確なファクト認識ができていますか?

…自分の感覚ほど、当てにならないものはないかもしれませんよ。

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