カーナビの初期設定を疑え

僕は普段車で移動する生活をしているので、カーナビを使います。
さらに、超がつくほどひどい方向音痴ですので、何度も行ったことがある場所でもカーナビを使います。

で、そのカーナビについて、オススメの設定があります。
それは、

「マップを常に北を上にして表示させておく」

です。
理由は、「情報量が一つ増えるから」です。

正確に言うと、方向音痴の人にオススメです。
おそらく、カーナビのデフォルト設定だと、進行方向が前になっていると思います。
この状態で得られる情報は、あとどのくらいで、左右どちらに曲がるか?
というものです。

これに対して、北を上に固定させておくと、「東西南北で今どちらに向かっているか?」という情報も得ることができます。
つまり、自分が今地図上のだいたいどの辺にいて、どこに向かっているのかを俯瞰で見ることができます。
普通の人にとっては信じられないかもしれませんが、こうすることで、方向音痴の人間は、やっと位置関係を把握できます。
いや、これでも厳しいくらいです。

おそらく、これを読んでピンと来ない人は、方向音痴じゃない方だと思います。
そんな人はおそらく、カーナビからはルート情報のみを得るだけで十分満足で、
普通に運転しているだけで方角感を感じていて、頭の中に勝手に地図が作られていってるのです。
そういった、方向音痴の僕からすると人智を超えた能力で、脳内地図を構築していっているのだと思います。


おそらく、これに対して一瞬で心から共感できるのは、方向音痴の方だけですので、少数だと思います。
しかし、これを見て、頭で「確かにな…」と思い、明日から設定を変える非方向音痴の方もいらっしゃると思います。
なぜなら、デメリットに対してメリットのほうが大きいからです。
唯一のデメリットが、「北固定で見る方法に慣れていないので、一瞬混乱する」だと思いますが、
そんなの、慣れれば終わりです。
最初のうちの「慣れてなさ」によるわかりにくさコストを、「慣れ」が上回る日、つまり損益分岐点を迎えてからは、
結果的に、心で共感できるようになるはずです。

ここで、僕は気づきました。
僕が方向音痴だったおかげで、マップのデフォルト設定が本当に最良なのかを真剣に見直し、
結果的に最善の手を見つけることができたわけです。
自分に欠けている部分があったからこそ、常識を疑い、固定観念を壊し、環境をアップデートすることができたといっても過言じゃありません。


「欠けている」というのは決して悪いことばかりではなく、
気付きの材料になることも多いかもしれません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です