太郎(3)と虎之介(1)

年始は、弟・太陽の家族が田川に帰ってきて、数日間一緒に過ごしました。
太陽には、3歳の太郎という息子がいます。
僕の息子の虎之介は、1歳ですが早生まれで誕生日を迎えていないので、学年としては1つ違いになります。

この二人が再会したのは去年の正月なので、約一年ぶりということになります。
去年は虎之介はまだ0歳だったので、言葉も喋れず、なにがなにやらよくわかってなかったような感じでしたが、
今年は成長してめちゃくちゃ喋るようになってるので、いとこ同士ずっと2人で遊んでいました。

僕が虎之介と遊ぼうと近寄っていくと、手を振りほどかれ、
「たろうにいちゃんが、いい!」と言って、太郎と遊びだします。
正直、めちゃくちゃ寂しいわけです。
で、もちろん年齢が近い人と遊ぶほうが楽しいに決まってるんですが、
それでもどうにかして太郎に対抗したいと思い、
僕になくて太郎にあるものを探そうと、観察してみました。
少し遠くから、2人がどうやって遊んでいるのかをずっと見ていると、あるパターンが見えてきました。

まず、太郎がなにかのおもちゃで夢中に遊んでいます。
それを、虎之介が見つけます。
そして、近寄っていき、同じことをはじめます。
2人で同じことができるなら、2人で盛り上がります。
しかし、おもちゃが1つしかない場合のように、定員が1人でしかできないようなことだと、
太郎は虎之介におもちゃを奪われてしまい、そこでおもちゃの取り合いのケンカがはじまります。

これが最も多いパターンです。
そして、この流れの中で、僕と太郎のあきらかな違いがあります。
太郎は誰に何も言われなくても、虎之介がいようがいまいが、一人で楽しそうに遊んでいる。
僕は、ずっと虎之介の方を向いて、最初から虎之介と遊ぼうとしている。

この違いは、めちゃくちゃでかいということに気づきました。
人は、「楽しそうにしている人」に興味を持ち、「自分もやりたい」と寄っていくのだと。

だから、今日は虎之介と二人で遊ぶ時間があったので、ためしに、
虎之介を完全に無視して、幼児用のレゴブロックで一人で船を作ってみました。
すると、想像通り虎之介がやってきて、僕がつくっているレゴブロックの船にブロックを付け加えだしました。
とりあえず、初回は成功だったと思います。


これ、子供がそうなんですから、大人も同じに決まっているな…と。
だから僕は、いつもいつもずっと楽しいことをして、楽しんでいたいと思いました。

昔は、なるべくキツい思いをして頑張っているほうがいいと思ってたんですけどね。

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