2011年11月。
僕は当時、音楽制作の仕事と、よしもと芸人とのダブルワークをしていました。
もちろん、芸人としての仕事も収入もほとんどなく、活動時間のほとんどを音楽制作にあてていましたし、
生活するためのお金も音楽で稼いでいました。
また、そんな毎日だったので、とにかく忙しく、寝る間も惜しんで活動時間にあてていました。
当時、僕はTwitterアカウントを2つ持っていました。
1つ目は、僕の本名である「樋口聖典」のアカウントです。
これは、一個人としての独り言や、音楽制作のプロとしての顔でやってました。
2つ目は、コンビ名である「ギチ」を名前に加えた「ギチ樋口」のアカウントです。
これは、芸人としての活動告知や、芸人仲間とのコミュニケーションといった用途で使っていました。
2つをiPhoneのツイッターアプリに登録し、ツイートする際に、適宜アカウントを切り替えていました。
そんな、2011年11月1日のことです。
まず、僕のメインアカウントである「樋口聖典」が、こうツイートしました。
パソコンが再起動しないトラブルをネタにして、再起動するまでの時間をつかって書いた歌詞…のようなものです。
それに対して、芸人アカウントである「ギチ樋口」はこう返信しました。
もちろん、両方とも、書いているのは僕で、
ツイッターアプリでアカウントを切り替えてツイートしているだけです。
パソコンが起動せず、暇だったので、お遊びとして、ツイッター上で一人二役コントをはじめてみました。
それに対する返信です。
ここまでは、普通のやりとりでした。
しかし、これに続き、僕はこう返信しました。
急にブチギレてます。
実は、なぜ急に感情的になってしまったのか、よく覚えておりません。
ただ覚えているのは、この時点では、僕が僕に対して本気でキレてしまったということです。
往来は続きます。
要は、芸人アカウントの言い分としては、僕の身体をメインアカウントがずっと専有していて、芸人活動ができないと主張しています。
それに対して、メインアカウントは、自分が稼ぐ金のおかげで芸人アカウントが食っていけてると主張しています。
芸人アカウントは、何も言い返すことができず、仕方なく茶化しています。
この辺のやり取りをしていたときのことを、覚えているんですが、
この時点でもう、もはやコントじゃなくなってました。
それぞれの言い分をツイートしている時、本気でそれぞれの言い分について思ってました。
自分の人格が完全に2つあって、会話している感覚です。
そして、その後、友人と弟からリプライが来ます。
それに対して、ギチ樋口が返信しました。
これに対して、おとなしく仕事をしていたメインアカウントがまた怒り出します。
ギチ樋口が、Twitterのログインパスワードを変えたようです。
「忙しい」を連発するメインアカウントに対する皮肉です。
メインアカウントは無視して関係ないツイートを続けます。
あおってます。
そしてついに、
ギチ樋口が、樋口聖典にブロックされました。
呼びかけても、ブロックしているので届きません。
この一連のやり取りですが、
正直なところ、ふざけて始めたやりとりですが、全て終わった時点で、どこまで冗談でどこまで本気だったのか…、
今となってははっきりと思い出せません。
あ、ちなみに、そのあと、樋口聖典がギチ樋口のブロックを解除したあと、
DMでギチ樋口から樋口聖典に謝罪し、事なきを得た…と記憶しています。
しかし、今ツイッターアプリを見直すと、DMの履歴がありませんでした。
何らかの理由でDMの履歴を消したか、消えてしまったのか。
それとも、そもそもそんなDMのやり取りなど、最初から存在しなかったのか。
そのあたりについても、あまり覚えておりません。
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