思考回路

僕は、いろんな価値観や思想を疑うことがよくあります。

何も疑わずに信じるほうがいい場合もあるんですが、信じるときは、
「よし、一旦信じてみよう」と意識的に考えることが多いです。


すでに世に広まっている様々な価値観や思想は、
すでに世で売られている電化製品のようなものだと置き換えて捉えると理解しやすいです。

すでに売られている電化製品は、
その道のプロに企画され、
考えに考え抜いてプロトタイプが作られ、
動作テストやユーザーテストを経て、
さらに無駄なくシェイプアップされ、
美しくパッケージされて、
やっとのことで人々のもとに届きます。

人々は、それを手に入れて活用するだけで、より便利に生活することができます。
製品に対して、何かしらの操作(インプット)を与えると、
何かしらの効果(アウトプット)が返ってきます。

ドライヤーに例えると、
スイッチを押す操作をする(インプットする)と、
熱風が帰ってくる(アウトプットされる)という感じです。

ユーザーからすると、それだけで十分なので、内部の電気回路がどうなっているかは知らなくても問題ありません。

ただ、得てして一般的に出回っている製品だけで、全ての要求が叶うわけではありません。
そうなると、自分でカスタマイズしたり、組み合わせたり、ゼロから発明する必要があります。
その場合に役立つのが、すでにある製品の中身を分解して、解析することだと思います。
中身を開いてみると、キレイに整備されていて美しい回路が出てくることもあれば、
外側だけが立派で、中身は作りが荒くスカスカのものがあったりします。


以上を、電化製品の世界から、価値観や思想の世界にもう一度置き換え直してみます。

世の中には、先人が作ったいろんな価値観や思想が溢れています。
大抵の場合、
「◯◯の場合は、◯◯すると良い」であったり、
「◯◯してはいけない」
みたいな感じで、答えを教えてくれます。
名言と呼ばれるものだったり、宗教や法律、常識と呼ばれるものだったりします。

これらを、何も考えずにそのまま受け入れたほうがいい場合もあるし、
分解して、リバースエンジニアリングし、カスタマイズしたり、勉強したことをもとに自分で思想を作り上げたりすればいい場合もあります。

まさに、「思考回路」という感じです。

しかし、その思考回路を、分解して理解するのは難しい場合もあります。

大抵の場合、複数の人間が、改造に改造を重ねて作り上げていくので、回路図はぐちゃぐちゃで、
全部の回路の動きを全て理解している人はいませんが、
入力に対して期待される出力が返ってくるので、中身がブラックボックスでもその回路には価値があります。


以上です。
今日は、明確に何かしらの結論があるというわけではなく、ふと気づいたことをダラダラとメモがわりに書いてみました。

僕はよく、こんな風に何かを理解するために別の分野に置き換えてみるってのをよくやったりします。

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