パラダイムシフト

このブログで、どなたかの記事を紹介するのはなんとなく控えていたんですが、
今日はどうしてもご紹介したいので、2つほど。
まずは1つ目です。

1人の「妄想」から始まる「ビジョン思考」こそが、これから企業を勝たせる

最近、こういう記事が増えてきた気がします。
僕が意識しているからこういった記事が目に付きやすいだけなのか、本当に増えたのかよくわかりませんが。

20代前半の元気な人と話すと、僕が20代のころの感覚とあきらかに違います。
僕が20代の頃は、課題解決型の活動によって社会から「承認」されるだけで十分満たされていました。
比べて今は、「やりたいこと」という言葉の意味が、もっと原始的かつ本能的欲求に還ってきている気がします。

そして、時代の流れも、大きくそちらに向かっているのを感じます。
この流れを「若さゆえのワガママだ」という言葉だけで片付けてしまうような頭の固さでは、時代についていけないと思います。

そして、2つめの記事です。

自立して自分の人生を生きるために伝えなければならないこと

最近、いいかねPaletteに遊びに来てくれて、知り合った大学生のブログ。

親から言われた、
「わけのわからない事を言ってないで、アドバイスだから聞いてくれ、まずは、お前は社会を知れ」
という一言によって、彼がどんな精神状態に陥ったのかが書かれています。


以上の2つの記事をみて、本当に思います。
それは、

「あきらかに、価値観の変革が起きている」

…ということです。
ビジョン型の社会が産まれる理由も、いち大学生である彼の叫びも、ある一つの根本的な欲求から来ている気がします。
それはおそらく、「あーもうっ!好きなことをやりたーい!!」です。

バブル期までは、「仕事で儲けて、お金を使って楽しいことをやる」で十分幸せだったんだと思います。
そして、その次の世代は、お金では買えない「承認」を欲するようになりました。
おそらく、僕はここの世代です。社会において自分とは何かを証明したいという欲求です。
そして、ついに次の価値観で生きる人達がでてきました。
誰かに認められなくても、承認されなくても、やりたいことをやりたいという価値観です。

この価値観の変遷を、心の芯から理解しないといけません。

さらに話は続きます。こういった価値観が産まれてきたのは、ネット社会が発達してきたからだ、という話をたまに聞きます。
「好きなことで生きていく」をキャッチコピーに掲げたYouTuberなどはまさにそうで、だれしもが個人でメディアになれる時代がやってきたから、好きなことができるのだと思われている方もいらっしゃると思います。

でも、もしかすると、逆の構造かもしれません。

「好きなことで生きていきたーい!」という人間の欲求に押し出されて、人間は、個人をメディア化する技術を発達させ、広めていったのかもしれません。

時代の流れがこうなってきたということには、必ず意味があります。
その流れ、その波を理解して、どう乗りこなすか。
最近、そればかり考えています。

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