僕は、東京に約10年間住んでいましたが、満員電車で通勤した経験は人生で約2ヶ月ほどです。
平日の朝、当時住んでいた新高円寺から東京駅までの約30分間は満員電車に揺られて出勤していました。
その生活をたった2ヶ月続けただけで、明らかに心がすり減っていく感覚がありました。
満員電車に乗っている人は、人間の尊厳が守られてないと思っています。
あんなもの、心を持たず輸送される商品と同じ運送方法です。
あの光景が、毎日毎日、平気で繰り返されているというのは、相当異常な状況だと思います。
もちろん、乗っている側は自分で乗ることを選択してるので良いという意見もあります。
実際、満員電車で通勤している人と話していても、
「慣れだよ、慣れ。」
「慣れてくると、片手で本を読めるようになるから、通勤時間もインプットの時間だよ。」
みたいなことを言ってくる方がいます。
もちろん、それ自体は真実だと思います。
しかし、それはそれで危険だと思ってます。
本人の中では慣れているし、我慢できていると思いこんでいるが、
自分で気づかないうちに心へのストレスはボディーブローのように溜まっていっていて、
さらに気づかないうちに、自分や自分の周囲へ悪影響を及ぼしているような気がしてなりません。
ほぼ意識することなく、日常生活の中でいつのまにか食品に混入されている食品添加物と同じです。
…根拠はないですが。
で、ここからは自分でも論理的に成立してない穴だらけの論理だということは分かっていながら、超個人的な見解で暴論を言います。
「日本全員で協力して、満員電車なくしませんか?」
…です。
まず、満員電車に乗ってる方へ。
意識から変えていきましょう。
つまり、満員電車に乗ることは、社会にとって迷惑行為であり害悪だと認識しましょう。
そして行動です。まずは一番単純な方法。
みんなが乗りそうな時間帯に乗るのをやめましょう。ピーク時をちょっとずらして出勤するなど、必死に工夫してください。フレックスタイムなんかをうまく使ってください。社内にそういったシステムが無いなら、社内で暴れて経営陣と戦ってください。一度も戦ったことが無い方、今こそ立ち上がってください。
また、当たり前のように平日に働いて土日に休むのもいかがなものかと思います。そんなクソみたいな常識に疑問をもちましょう。本当に今の仕事にとって、今のシフトがベストなのか。
でも、時間をずらすのはなかなか厳しいと思います。僕も大人なので、正直それくらいは理解してます。
時間をずらすのがだめなら、場所です。
職場の近くに住んで、徒歩か自転車で通勤できないか、一度本気になって考えてみてください。
軽く考えるだけじゃ絶対ダメです。本気で考えてください。
「職場と自宅が近いと、気持ちの切り替えがやりにくいし、なんかイヤなんだよね」
とか言ってる方、どうせ一度も職場の近くに住んだこと無いのに想像だけでものごとを言うのをやめましょう。
やらない理由から考えるのをやめてください。
その理論で言うところの「なんかイヤ」は、顕在化された、予測できる「なんかイヤ」です。
満員電車から逃げることで生じる解放感の絶対値が、その「なんかイヤ」を上回る可能性に賭けてみてください。
というか、上回ると思います。しらんけど。
…といっても、住む場所を変えるのも難しいのも知ってます。実際、僕も2ヶ月通ってたくらいですから。
特に、家族がいる方は、例えば…そうですね、
- 夫と妻で職場の場所が違うので、両方の職場へのアクセスが良い駅の近くに住まないといけない
- 子供にとって待遇(助成金、医療費、保育などなど)がいい地域に住みたい
- いくら頑張っても収入のキャップが決まっていて、生活コストを下げるため、地価が高い職場付近に住めない
以上の理由が重くのしかかってくる気がします。
わかります。わかりますよ、ええ。
ならば、もう一つ上のレイヤーで考えて下さい。
「そこまでしてまで都心部に住んで働く意味ありますか?」
です。もしくは、
「まだ東京で消耗してるの?」
と言い換えてもいいですし、言い換えなくてもいいです。
「今やっている仕事、都心部じゃないとできないでしょうか?」という点についても考えてみてください。
僕が思うに、絶対に都心部じゃないと出来ない仕事というのはほとんどないです。
特に東京に対して感じることが多いんですが、「やりたいことがないからとりあえず東京で働いてやりたいことを探している」という人が相当いるような気がします。
言い換えると、「東京に夢を探しに来ている」ひとたちです。
そういう方々が、もしやりたいことを見つけられたら、わざわざ東京に住まなくてもよいかもしません。
自分がやりたいことが何なのか、本気で考えてみてください。あなたの生きる道は、東京生活のその先にありますか?
…とはいえ、 「都心部に身を投じて出世したい」という方もいると思います。
そんなあなたは、出世とはなにかを一度本気で考えてみてください。
人が死ぬほどいる都会で、大きな会社に所属したり、小さい会社に所属していたとしても、山のようにいる競合他社などなどの、大勢に埋もれながら上を目指すことが、本当に出世への近道でしょうか。
…というと、「田舎では成長のための刺激が足りないんだよ」という方もいると思います。
でも、そういう方は、成長という言葉の意味が、「多数の中で上にのしあがるためのスキルを身につけること」だけかどうか考えてください。
…というと、「成長=仕事の中だけでのし上がるスキル、ってことを言ってるんじゃなくて、刺激が多いほうが人間的に豊かになるに決まってるだろ。そして、そもそも田舎って楽しくないんだよね」という方もいるとも居ます。
でた。
これに対しては、もう、「ぐぬぬ」と言うしかありません。
こう言われてしまうと、言い返す言葉がありません。
実は、それについては僕も、一理あると思うからです。
もちろん、「刺激が多すぎると良くない場合もある」「田舎は都会にはない楽しさがある」なんていう良くある言葉が簡単に口から出てきそうになります。
そういう考えの方がたくさんいると思いますし、それ自体は本心だと思います。
しかし…、
僕自身、心からそう思えているかと言うと、正直そうは言えません。
「田舎には田舎の良さがあるから、都会をマネることでそれを無くしてはいけない」という意見もわかります。
ただ僕は、ここでいう”田舎の良さ”を残したまま、刺激の量を増やす方法がまだまだあると信じていますし、そんな田舎のほうが個人的に好きです。
ってことで、現在僕は、全国の田舎とは言えないまでも、せめて田川という田舎を都会と同じくらい楽しく刺激的にするための活動をしているというわけです。
都会に人が住む言い訳が一つでもなくなり、日本から満員電車が根絶しますように。
あー、ほぼ同意。が、根は社会全般に広がっていそう。 ?
職場の近くに気軽に引っ越しーーがいいかな。そうすると東京の敷金礼金契約更新費用、撲滅ですか。アメリカでの引っ越しは楽でした。洗濯機や冷蔵庫、自前じゃなくて良かったし、気分転換で引っ越しましたね。