ほとんどの場合、理論なんてものは後付けなんじゃないかと思います。
だいたい、先に一瞬でポンと結論が頭に浮かんできます。
しかもほとんどの場合、それが自分にとってなぜか正解である場合が多い。
その正解への道筋を「理論」のつもりで一生懸命説明しているんですが、
おそらくそのほとんどの場合、実は「理論」でもなんでもなく、頭に浮かんだ回答の理由を、無理矢理言語化しているだけみたいです。
ここ一年くらい、人に何かしらのアドバイスをすることが増えてきました。
アドバイスをしている時、たまに自分の言葉じゃなくて、
相手の心が既に出している答えを、自分の声帯を通して相手に話させられているような感覚になり、
「あれ、俺いまなんでこんなこと言いよんやろ?」
…みたいな感覚に陥る時があります。
言い換えると、
いままで僕が人と会話し、観察してきたことで蓄積してきた人間思考パターンデータベースに対して、
相手の性格、表情、言葉、声、状況などで検索をかけて出てきた検索結果をただただ伝えているような感覚かもしれません。
そこには、人間はそもそも合理的に理論なんかで考えてないんじゃないかという大前提があります。
だから、心を掴むために理論を持ち出しても、大して意味がないんじゃないか。
最近、強くそう思うようになってきました。