僕は、26歳のとき社会からドロップアウトして単身上京し、
会社員として生きることを諦め、フリーランサーとして制作仕事をはじめてから、
ずっと一人で家で自宅作業を行う毎日でした。
そこから約10年間、自宅を職場にして活動してました。
もちろんですが、オフィスで働く感じと自宅で一人で誰からも監視されずに時間の制限がなく働く感じとでは、あらゆる面で全く違います。
タイムマネジメントや健康管理、受注の取捨選択や休日の取り方など、色々と考えないといけないことが多かったのですが、中でも特に苦戦したのが、「モチベーションコントロール」でした。
仕事が楽しくて楽しくて仕方がない人は、そもそもモチベコントロールなんて必要ないです。
でも、ほぼすべての人がそんなことないはずです。
大まかにやりたい職種でやりたいプロジェクトを進めていたとしても、タスクレベルまで細分化したときに、すべてのタスクをポジティブに面倒くさがらずにこなせる人なんて、実際問題ほぼいないでしょう。
そんな「面倒な仕事」を、自分の意志だけで進めるというのは、相当大変でした。机に向かってから一晩Youtube動画を漁って何もしない日なんてざらでした。
でも仕事はこなさないといけない。その中で、ライフをハックしていくしか生き残る道はありませんでした。
どうしても仕事が手に付かないときはどうすればいいのか?一旦寝たほうがいいのか?飯をくったほうがいいのか?休憩をしたほうがいいのか?友達と電話したほうがいいのか?家事をこなして気分転換?
そもそも、仕事の選び方は?順番は?酒を飲みながらやってみたらどうか?最適な睡眠時間は?一番ノレる時間帯は?リビングと仕事場をわけてみたらどうか?テンションが上がる家具に投資してみる?いや、ベッドを買うのが最優先かな?
ありとあらゆる試行錯誤をし、自分なりの方法を見つけていくしかありませんでした。
それだけ訓練をしてもモチベコントロールは難しかったです。
さて、今は新型コロナの影響で、強制的に自宅で作業せざるを得なくなる人が急激に増えました。
つまり、自宅作業の訓練を一度もやったことがなく、何十年もオフィスや外回りで働いてきた方々が、一気に自宅作業を開始した状況です。
しかも、外出というもっとも有効だと思われるストレス発散の方法を封じ込められた状態で、です。
こんなの、普通に考えると歪みが生じるに決まってます。無理ゲーに近いです。
一つ、「どうしてもリモートワークが出来ない」と嘆いてる皆さんにお伝えしておきたいのは、
「リモートワークが向いていない」のではなく、「リモートワークの訓練と経験が足りてない」というイメージを持っていただきたいなと。
自分なりのライフハックをみつければ、完全にとは言いませんが、必ずストレス軽減が見つかり、少しずつモチベーションコントロールが出来るようになってくると思ってます。
これは、多少の向き不向きはあれど、訓練で身につく「能力」だと思ってます。
この状況を「自宅作業力」を磨いておくいい機会だなと割り切って、ライフをハックしておくといつか役に立つはずだと捉えておけば、ポジティブにリモートワークに立ち向かえるんじゃないでしょうか。