「最も怖いものはなにか?」と聞かれたら、真っ先に思いつくもの。
それは…、
「永遠」
です。
究極的に怖いです。
だいたいの恐怖は、ちょっと我慢したらなんとかなります。
痛みも、悲しみも、そうです。
死ぬ以上の苦しみはないわけです。
しかし、「死ねない」となったら…
軽く想像しただけで恐怖です。
今日は、僕の職場である、いいかねPaletteの大掃除でした。
僕は、掃除が苦手です。
正確に言うと、モノを捨てるのが苦手です。
モノを半分生き物だと思っているので、
天寿を全うする前に僕の手でトドメを刺すことが嫌でたまりません。
その中で、最も困るのが、「寿命のないもの」です。
つまり、半永久的にに生き続けることができるものです。
たとえば、貰ったけどタイミングが合わず、残念ながら腐らせてしまった果物。
もちろん、心は痛みます。しかし、心の奥底で納得させることはできます。
「もう寿命なのだから」と。
それに対して、腐らないもの、使ってもほとんど劣化しないもの。
しかし…、明らかに必要のないもの。
これと向き合うことがキツいです。
じゃあ、捨てなければいいじゃないかという方もいると思います。
そんな方には、逆に問います。
そいつはこの先、なんのために存在し続けるのでしょう?
そんなの、 飼い殺し状態です。
すべてのものが、何らかの役割をもって産まれてきたはずでしょう。
それなのに、自らの役割を演じることすら許されず、
まだかまだかと、永遠に来ない出番を待ち続けさせることになります。
僕には人間の心があるので、そんなことは残酷すぎてできません。
ならばせめて、僕の手によって、トドメを刺してやりたいです。
そうすることで、おそらく僕の心は痛むでしょう。
しかし、僕の手を血で染めることにより、
そいつを成仏させることが出来るのであれば、本望です。
僕が思う一番の悪は、トドメを刺す行為を人に押し付けることです。
つまり、たいして必要としてない人に譲渡すること。これが最も悪だと思います。
自分が悪者になりたくない一心で、カルマを人に押し付ける行為そのものです。
あぁ、捨てたい。
とにかく、必要最低限なものだけに囲まれて生きたいです。
…はぁ。
こんなことを偉そうに声高らかに言い続けてたら、誰も僕に何もくれなくなりそうですね…。
それはそれで寂しいと思ってしまうところが、まだまだ自分は弱い人間だなと思います。