僕は、ビニール傘を買わないようにしています。
なぜなら、すぐに僕の手元からなくなってしまうからです。
置き忘れて完全になくなってしまうこともあれば、誰か他の人のビニール傘と替わってしまうこともあります。それが、めちゃくちゃ嫌いです。
僕は、モノを捨てるのも、なくすのも嫌いです。
なので、できるだけ壊れないものや、大事に長い間使えるものしか持ちたくないです。
ビニール傘は、結構な体積があるのに、使い捨ての感覚なのが、好きではありません。
今日、博多駅から新幹線に乗るために、博多駅の最寄りの立体駐車場に車をとめました。
手続きが完了し、駅まで歩こうとしたその瞬間、土砂降りの豪雨がふりはじめました。
駅までは徒歩3分ほどだったので、少々の雨なら駅まで走っていける距離ではあったのですが、数秒でビショビショになってしまうのほどの豪雨だったので、どうしたものかと途方にくれ、駐車場の屋根付きの喫煙スペースで突っ立っていました。
すると、駐車場のおじさんがダルダルのビニール傘を持ってきて、僕に渡してくれました。
「これ、返さなくてもいいから。使い終わったら捨ててよ。違うスタッフがいるときに返されると、おじさんが怒られて困っちゃうから。」
僕は、ありがたく傘を受け取り、濡れずに駅まで歩いていくことができました。
そして、傘をもったまま新幹線に乗り、目的地につくと、そこでも雨が降っていました。
結果的に、おじさんがくれたダルダルのビニール傘に、めちゃくちゃ助けられました。
ここからはすべて僕の想像ですが、
おそらく、そのビニール傘は、お客さんの忘れものの傘だったのでしょう。
そして、もしお客さんが忘れ物をとりにきたときに、
「別のお客さんに渡しちゃいました!テヘヘ」じゃシャレにならないので、
勝手にそんなことをしてはいけないルールなんでしょう。
これがもし普通の柄付きの傘なら、お客さんが取りに来る可能性は十分にあります。
しかし、ビニール傘に対して思い入れを持っている人などそうそういません。
だから、おじさんは僕に渡してくれたのでしょう。
なるほど、使い捨てがデフォルトのビニール傘だからこその、逆にシェアリングエコノミーか…と、妙に考えさせられてしまいました。
ま、長々書きましたが、簡単に言うと、
「おっさんがいらないビニール傘くれて助かった」だけの話なんですけど。
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