僕は、基本的に田川出身なので、田川弁をしゃべります。
完璧にネイティブの田川弁に比べると、相当薄くなっていると思いますが。
0〜18歳の期間は田川に住んでいましたが、それから福岡に出て、その後は東京です。
ですので、20年間くらいは、田川外で生活しました。
そうなってくると、普通は方言が抜け落ちてきます。
僕の周りにも、方言がどんどん抜けていく人ばかりでした。
でも、僕はそれに対して、寂しさを覚えていました。
なので、絶対に方言を喋り続けようと思いました。
しかし!
これが超絶面倒くさいのです。
大学のとき、後輩と一緒にカレーを食べていて、
「なしこげ(なんで、こんなに)カレーっちうめぇんかの」と言ったら、
後輩がキョトンとした顔で僕を見て、
「ナシコゲカレーってなんですか?」
と返されて、めちゃくちゃ恥ずかしかったのを覚えています。
このように、全く何を言っているのか伝わらないことがよくあります。
福岡に住んでいた頃はまだマシです。
東京に出ると、これがさらに伝わりづらくなります。
これが、関西弁ならいいんです。
全国で市民権を得てますから。
もしくは、博多弁でもギリギリOKです。
それに比べて田川弁って…標準語ユーザーからすると、マジでよくわからないんです。
「しちょけちゆうちょっちょろーがちゃ」
「ちゃ」とか、「ちょ」とか、「ち」とか、多いんです。
さすがに、このレベルの濃ゆい田川弁は使わなくなりましたが。
それでも、なんとか20年間、田川の外で多少マイルドに薄まった田川弁を使い続けてきました。
SNS上でも、できるだけ田川弁を使ってきました。
しかし、方言って、文字にするとめちゃくちゃ読みにくいんです。
それでも、頑張ってできる範囲で使ってきました。
これもまた面倒くさいんです。
自然な方言だとわかりにくすぎて、かといって、標準語はなるべくつかいたくないということで、
文体を敬語にしたり、言い回しを変えたりして、僕の言葉でありつつ、伝えないといけない。
これだけ考えたら、方言とかいっそのこと捨ててしまったら楽なんですよ。
日本語が、標準語に統一されたら、どれだけ効率的かと思います。
しかしねー、標準語を使うのが最も効率的だとはわかっていても、どうも嫌なんです。
…嫌なんですよ…。