僕は、昔から服を選ぶのが嫌いでした。
小学校の時からそうでした。
基本的に、ファッションに興味がありません。ワクワク感などたいして感じません。
中学に入って、強制的に学生服を着させられることになったとき、めちゃくちゃ嬉しかったのを覚えています。
さらに、中学校1年時に通っていた川崎町立鷹峰中学校は、なんと男子生徒全員が強制的に坊主にされていました。
それも、正直嬉しかったです。髪型にこだわらなくていいので。
そして、夏くらいに校則が改正され、長髪がOKになりました。
学校中が沸き立つ中、一人、心の中で「面倒くせぇ…」と思っていました。
大学に入ったときもそうです。
私服で通うということは、毎日毎日家を出る時に服のことを考えないといけないじゃないかと。
ここで、勘違いしてほしくないのが、
「服なんて、ダサくてもなんでもどうでもいい」と思っているわけじゃないです。
もちろん、 僕の感覚の中だけで閉じて考えると、
たかが衣服によって、自分の能力や性格、性質の本質が評価されていいものではないと思っています。
ただ、現代社会において、服はその人のイメージや格付を決められるものという客観的認識はあります。
ですので、 僕が服を着る際に、人からどう思われるかだけが基準ではなく、
自分がダサいと思っている格好をするのは嫌ですし、服に全く気を使わない人はダメだと思ってると…いう感じなんです。
伝わりますかね…このややこしい構図…。
話を戻しまして、とにかく、
毎日ダサくない服を着るためだけに金と時間と労力を使うのが、もう非効率極まりなくて、嫌で嫌でしょうがないです。
僕が中学や高校のとき、テレビで、ダウンタウンの松本人志さんが、普段着るのはスーツか、BVDの無地の白シャツにジーンズと決めていると言ってました。
正直、羨ましいなと思っていました。
その後、スティーブ・ジョブズが出てきたとき、やっと「毎日同じ服を着ること」の市民権を得たような気がします。
僕は今、毎日同じ格好をしています。
下はブラックジーンズで、上はいいかねPaletteのロゴを背中に背負った黒のパーカーを着て、エンジ色のハットを被っていて、靴もベルトも真っ黒で、かれこれ5年ほど同じやつです。
ちなみに、パンツと靴下も黒で、このメーカーのこれと決めていて、ボロが来たらネットで全く同じものを注文します。
洗濯については、夜寝る前に乾燥機付き洗濯機にかけ、起きたら乾燥機から取り出して着ればいいです。
ジーンズとハットと靴は、ボロが来たら全く同じものを新調します。
ジーンズは、おそらく6代目くらい。
ハットは、おそらく4代目くらいです。
靴も、おそらく4代目くらいです。
ハットについては、購入した帽子屋がなくなったので、オーダーメイドで作っています。
靴については、現在生産がストップしてる型番なので、定期的にヤフオクやメルカリを巡回して、出てきたら買ってます。
色を考えるのが面倒なので、ハット以外の身につけるものは全て黒でかつ無駄な情報が記載されていないものと決めてます。
スマホケースも黒の無地です。
色のコーディネートで判断に使うカロリーが無駄だと思っているからです。
時計もアクセサリー類も一切身につけないと決めています。
それらのせいで、僕という人間に何かしらの色がつくのが嫌だからです。
別に、今のこの格好がそこまで気に入っているかと言われると、そういうわけではありません。
ただただ、ダサくなく、再現性があるからそうしています。
これらのルールを決めてから、日々のストレスが相当減りました。極めて効率的です。
ファッションが好きな方は、努力をせず、日々の苦痛も感じず、趣味の延長線上のポジティブなモチベーションで、ノンカロリーかつ無理なくイケてる感じに勝手になっていけるので、
正直うらやましいと思っています。
そりゃあ僕も、金と労力と時間をかけずに毎日オシャレな服を着れたら、どれだけいいかと思います。でも、それは僕はやるべきではない。
しかし、不思議なことに、息子の虎之介の服を買うときだけは、異常にテンションがあがります。
イケている服を着ている虎之介が、造形的にめちゃくちゃ可愛いからです。
虎之介には、全身真っ黒の無個性な格好などしてほしくないと思っています。
これが、矛盾なのかどうか、自分でもよくわかりません。