ライブハウスとタバコ

昨日は、やついいちろうさん主催の「やついフェス」に、どぶろっかーずとして出演しました。
ちなみに、直近の東京でのライブがいつだったか調べてみると、実に2016年11月30日(良い竿の日)ぶりでした。

これは、
929日ぶり、132週5日ぶり、30ヶ月17日ぶり、2年6ヶ月17日ぶり
です。

この出だしで書きはじめると、どぶろっかーずに対するアツい想い的なやつを書きそうですが、
それを書くとしたらちゃんと書きたいので、別の話を。


僕は、2017年9月30日から625日間、つまり1年8ヶ月17日間禁煙しています。
タバコは、本当にタチが悪いです。これだけ時間が経っているのに、未だにそこそこ吸いたくなります。
ただ、さすがにこれだけ「吸わない習慣」が定着すると、「吸いたいけど我慢すること」が比較的容易になります。
禁煙をやったことない方はピンとこないかもしれませんが、「我慢する辛さは変わらないが、辛くてもイケてしまう」という感じです。

しかし、昨日は違いました。

ライブのために、渋谷にあるライブハウスの楽屋に入り、機材を下ろして、ふと椅子に腰を下ろした瞬間、
しばらく忘れてかけていたほどの強烈な喫煙の欲求が襲ってきました。

もちろん、そこは鉄の意志でなんとか吸わずにすんだんですが、
なぜこのタイミングでここまで吸いたくなったのか、考えてみました。
そして、自分なりの結論を出してみました。


小学生のときの自分と、中学生のときの自分、
高校生のときの自分と、大学生のときの自分、
会社で働いているときの自分と、家族といるときの自分、
フットサルサークルメンバーといるときの自分と、Facebook上で発言するときの自分。

おそらく、すべての自分は、それぞれ別人なのではないかと思います。
もはや、ふるまいが違うというレベルを超えて、
性格や考え方、能力ですら違う気がします。
コミュニティー内ではしっかりもので通っているのに、別のコミュニティーではお調子者を演じる、なんてことはしょっちゅうでしょう。

この現象は一見不思議ですが、よくよく考えると当たり前だと思います。
人間の体が食べるものでできているのと同じで、
人間の頭の中は、外部からの刺激でできていますし、外部からの刺激で最も影響力が強いのが、目の前に一緒にいる人です。
その人との会話のなかで、自分の口からでてくる言葉も、受け取り側が受け取れるような言葉しか発しません。
つまり、自分の頭で考えて、自分の口で発言しているような気になっているだけで、環境に考えさせられている、言わされているといっても過言ではありません。

これは、言い換えると、絶対的な自分などというものは存在せず、
自分は、環境によって相対的に構成されているとも言えます。
環境が変わると自分が変わるという理論にもつながっていきます。


話を戻します。
僕がどぶろっかーずとしてバンド活動をガンガンやってい期間、ずっと喫煙者でした。
リハーサルスタジオで練習に入る前は一服して入っていましたし、
休憩中は、バンドメンバー内の喫煙組と一緒に一服するのが習慣でした。
もちろん、ライブ会場入りした時もそうでした。

そして昨日です。

久しぶりの東京、久しぶりのメンバーとの再開、久しぶりのライブハウス会場で、
あきらかに普通のサラリーマンには見えない出で立ちをしたバンドマンたちがあたりまえのように喫煙所で煙を吐き出しているのをみた自分が、どうなったか。
その一瞬で、あのころの、喫煙していた自分が過去から蘇ってきたんだと思います。


これを逆に考えてみます。
タバコをやめたい人に限らず、自分を大きくガラリと変えたい人が、
習慣から自分を断ち切るためには、
過去の自分と、現在以降の自分の関連性を断つことがいいのではないでしょうか。

そのためには、過去の自分がいた場所と、関係性的にも、物理的にも、おもいっきり距離をおいて、
過去の自分とできるだけ繋がってない自分になりきることは、かなり効果的だと思います。

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