椎茸は、旨いと思っています。
どんな料理に使っても旨いし、
ダシもとれるし、
単体でバターと醤油で焼いて食べても美味いし、
なんなら串に刺して焼いて塩だけで食べても美味いです。
食の万能選手といっても過言じゃありません。
椎茸が旨いということに対して、異論を唱える人のほうが少ないと思います。
「椎茸は好き?」と聞くと、結構な数の方が「まぁ、おいしいと思います。」という感じで答えるでしょう。
では、質問を「好きな食べ物は?」とすると…どうでしょう。
「椎茸」と答える人は、ほぼいないんじゃないでしょうか。
正直、椎茸の旨さのポテンシャル的には肉や魚に決して劣らないと思っています。
でも、肉や魚と違って、椎茸専門の飲食店など存在しませんし、日常会話の中で、「今日は何が食べたい?肉?魚?椎茸?」とはなりません。
これは、絶対になりません。
同じキノコでも、松茸はメインになり得るんです。
でも椎茸はメインになり得ません。
これは、なぜか。
僕が(勝手に)考える理由は、「華がないから」です。
松茸には、華があります。
比べて、椎茸には、華がありません。
シンプルに、それだけだと思っています。
こんなに、安くて、人々に愛され、人々に幸せを提供しているのに、
(たぶん)華がないからという理由で、めったに表舞台に立つことはありません。
そんな椎茸が、愛おしくてたまりません。