ウィーアーノットセンシンコク

ついこの間まで、インド人の女子大生、ルクがいいかねPaletteのスタッフとしていいかねPaletteに住んでいました。彼女は、ヒンディー語と日本語と英語の3ヶ国語がペラペラでした。

彼女と話をしていたときのこと。

「ここ最近Podcastが流行りよるよね」
と僕が伝えると、ルクは首を捻りながら、
「最近でもないですけどね、結構前から流行っていると思います」
と帰ってきました。

そうなんです。アメリカではもうPodcastが流行って数年経つわけです。
ずっと感じていたことなんですが、この一言をきいたときに、改めて感じました。

「オーマイガー、ウィーアーノットセンシンコク」
だと。

ルクは、アメリカに住んでいたことはありません。
故郷インドから日本に移住し、日本で女子大生を4年やっていたんです。

つまり、僕らと同じ時代、国で生活しているのに、Podcastに対する感度は全く違っていました。
なのに、僕とルクちゃんの情報は大きく差がありました。
その理由は、「日常的に英語の情報を浴びているかどうか」でした。

僕らが見るのは、日本語のSNSや、そこから入ってくる日本語のニュース、そして日本語による音声メディアを情報源としております。
かたやルクは、全ての情報を英語で取得することができる。
そうなると、欧米諸国の先進国の最新情報をナチュラルに得ていたんです。

テレビをほとんどみなくなってきて、さらにZoomによって世界中どことでも会話できるようになった今、
僕らの活動の主戦場はインターネット空間になっています。
というということは、居住国は、リアルな場所よりも、言語圏によって決まるものになりつつあります。
現実世界をラッピングするように、バーチャル世界が出現し、その2つが同様に存在するようになってしまったのです。
日本は、日本という国の土地と、日本語圏がほぼ一致するので、この現象に気づきにくくなってるんです。

つまり、英語を使いこなせない我々日本人が住んでいるこの日本は、もう完全に先進国でなくなりました。後進国です。

いままでもこの危機感はじわじわと感じていたんですが、いよいよ無視できないレベルになってきた感覚があります。
英語かぁ…

ウィーアーノットセンシンコク” への1件のフィードバック

  1. ほんとですよね。
    きっと 日本にいても海外のPodcastを聞いている人と
    日本人向けのPodcastを聞いている人では 差が出てきますね^^

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