「お天道様がみてる」
「神様がみてる」
…といった言葉があります。
これは、「あなたは人智を超えた存在から監視されていて、悪いことをすると処罰が下る」という意味で使われます。
この言葉のおかげで、神様なんてものはいなくても、結局、悪事を抑制する方向に意識が向きます。そういった意味では、存在しないものが現実世界に影響していると言え、それはもはや存在しているといっても過言ではありません。
ここで、実際に自分を監視している、つまり「みてる」のは、お天道様でも神様でもないとしたら、いったい誰なのでしょうか。
それは、自分自身です。
自分の言動を逐一監視することができるのは、全世界で唯一、自分自身のみです。
つまり、お天道様や、神様は、自分自身だということです。正確にいえば、自分自身の分身を自分ではない偶像に投影して、自分の体外に出現させており、他人にとっては見えない、つまり無いものと同じであるということです。
これはすなわち、メタ認知行為のスタンド化(ジョジョでいうところの)と言えます。
多分。