口伝〜すなわち、「師匠が弟子に流派の奥義や秘伝を口伝えに教授すること」とあります。
そんな口伝のことを、実は、完璧に完成されたマニュアルに沿って教えるよりも効率が悪いとしか思っていませんでした。
しかし、僕はやっと気づきました。親、遊んでくれてたんですね。
口伝とは、こういうことだと思っていただきたいです。
・その瞬間その人がいいと思う最新版の状態が反映される
・教える側の知識の棚卸し、言語化、表層意識化できるので、教える側が成長する
…です。
で、
マニュアルにした時点で、一時的とはいえ、正解が固定的になり、継承の中にいる人達がその正解のアプデを常に意識する必要がありまして、継承者の特性によってはほぼアプデできずに後世に継承していく形になります。
車輪の再発明になったとしても、再発明し続ける仕組みはある意味合理的かもしれません。
瞬間瞬間の最適解を出し続ける大変さはありますが、まぁ、筋トレみたいなものでしょうね。
社会全体の効率やら成果やらしか考えていなかったら、一個人がバーベルを上げ下げする行動それ自体には、社会的意義も世界に及ぼす成果も何もないということになってしまいます。