チューニング

楽器を鳴らすときは、まずチューニングをします。特に弦楽器は、チューニングをしないととても演奏になりません。念入りに、用心深く、音程を整えます。

そして、演奏されます。ここが楽器の見せ所です。楽器はこのために産まれてきたといっても過言ではありません。

長く演奏を続けていると、必ず少しずつチューニングが狂ってきます。その時は、一度演奏をやめて、チューニングです。

こうして、整えては演奏し、整えては演奏します。

今の僕にとってのチューニングとはおそらく、息子の虎之介に会うことだと思います。しばらく虎之介に会わないまま活動する日々が続くと、少しずつ何かが狂ってきます。そして虎之介に会うと、また元の基準値に調律されます。

人それぞれ、何で調律するのが良いのか分かりませんが、「こうするとこの自分になる」という、基準値に戻る方法を持っておくといい気がします。

それが僕にとっては虎之介に会うことですし、人によっては本を読むことかもしれませんし、ゲームかも、将棋かも、Podcast収録かも、恋人と会うことかもしれません。チューニングしないと、戻ることなくずっとどこまででも狂っていきます。

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