負の感情というものは誰にでもあると思います。
怒り、悲しみ、妬み、劣等感、嫌悪感、虚しさ、寂しさ、などなど、様々な感情があると思います。
僕は昔から、負の感情が生まれたときに、なるべく「そう思わない」ように心がけてきました。
怒らないように、悲しまないように、妬まないように…という感じです。
しかし、ある時から、そうすることをやめました。
なぜなら、感情をコントロールすることなど不可能であり、それを頭で「思いたいように思う」と、自分自身に対して嘘をつくことになるからです。
そして、僕は嘘が嫌いでしょうがないからです。
思うことと、それを表に出すことは同等ではありません。
怒っても、妬んでも、嫌っても、本当にそれだけでは世界に影響を与えるわけではありません。
その感情が、行動に現れたり、雰囲気に現れたりして、外部環境に影響を与えたときに世界に影響を与えることになります。
極端な例を言うと、
誰かに対して、殺したいくらい怒りの感情が湧いたとして、それ自体はもう、思ったことなので、しょうがないんです。
でも、(あたりまえですが)実際に殺してはいけません。
思うことをコントロールしようと、自分に嘘をつくことに慣れてしまいます。
これが相当まずいです。
本当の自分を見失ってしまいますし、本来の自分じゃない自分に人やモノやコトがよってきます。この状態は決していい状態とはいえないはずです。
僕が現時点でベストだと思う方法は、
負の感情を客観視するってやつです。
「あぁ、今俺は◯◯ということに対して、こうこうこういう理由で、こういう怒りがおこっているなぁ」
と思うようにしています。
すると、急に怒っていることがアホらしくなります。
この広い宇宙の、この一生という長い時間の中で、なぜいまここでこんなしょうもないことで怒っているんやろ?という気持ちになってきます。
そうすると、自然と負の感情が消えていったりします。
宇宙目線になることが難しければ、徹底的に相手目線になったり、赤の他人目線になってみてもいいかもしれません。
とにかく、ほとんどの負の感情というのは、たいしたことないものです。
でも、自分の中に巻きおこっていると、自分事なので、たいしたことないなんてとても思えないんです。
だから、自己監視カメラをとにかく遠くに配置する。
感情をコントロールしようなどと考えること自体が、おこがましいと思ってます。
コントロールできる部分なんて、所詮手足と口くらいで、たいしたことないんです。