人には、良いところと悪いところがある…と、世間一般的には言われています。
しかし、正確には、人の能力や性質に良い悪いなど存在せず、
「限定条件下で良い結果が出る確率が高いかどうか」
でしかないはずです。
そして、その限定条件というのは、時代によって大きく変わりますし、国、文化、宗教、年齢、職業、文脈など、人間にはとても想像できないほど不確定な要素により、その瞬間のみにおいて定められます。
そう考えると、「良いところ」や「悪いところ」といった言葉は適切ではありません。
「良し悪し」は、本来いち個人の主観にすぎません。
しかし、やはり世間的にはなんとなく、「頭がいい」「力が強い」「辛抱強い」などといった性質は「良い」ととらわれやすく、
「卑屈」「物忘れがはげしい」「病弱」といった性質は「悪い」ととらわれやすいです。
つまり、理想的には全ての性質がフラットであるのだが、実際には完璧に全ての性質がフラットな評価を得られるではありません。
残念ながら、強烈なバイアスがかかっています。それが現実というものです。
「良し悪し」ではないが、「完全にフラット」といい切れるわけでもない。
この絶妙なニュアンスをほぼ完璧に言い表しているのが、「長所・短所」という言葉なんじゃないか?ということに、昨日ふと気づいて、感動しました。
「長い」って、ただの長さのパラメーターです。つまり、客観的数字に過ぎないんです。
でも、なんとな〜く、短いより長いほうがいいような気がしますよね。
俺だけ?いや、男だけ??
いやー、日本語、マジですげぇ(←語彙力)