僕は、雨がそんなに嫌いじゃありません。
正確には、「外に出ないといけない用事がない日の雨」が好きです。
なので、梅雨の時期は、世間が言うほどテンションが下がりません。
たとえば、野外イベントに参加したりだとか、打ち合わせで出かけないといけないといった日の雨はもちろん嫌いです。濡れると面倒だからです。
でも、今日は丸一日休みだったり、家や会社に閉じこもって作業しないといけない日の雨は、
超テンション上がります。
なぜなのか考えてみましたが、おそらく、まず前提条件として、
僕が外より家が好きだということが挙げられます。
いわゆる、インドア派です。
でも、晴れた日に屋内にいるのは、罪悪感があります。
罪悪感と言うより、もったいない気がしてしまいます。
全てから開放されて自由に全ての選択肢を選べるのであれば、本当は家から一歩も出たくないのに、
晴れている日じゃないと外で活動しにくいという前提条件があり、
それならせっかくのチャンスを無駄にしたくない、というバイアスがかかります。
よくよく考えると、これは、すごく不自然なことです。
例えるなら、たいして欲しくない商品が、たまたま今日だけ安売りバーゲンをやってるので、
「今日買わないともったいない」という思考が働いてしまい、
例え冷静に考えると今は要らないものであったとしてもついつい買ってしまう感覚と全く同じです。
本当に、欲望や幸福感とは相対的なものだと思います。
僕は、晴れた日でも、家にいて完全なる幸せを感じたいです。
でもそれは、僕が人間である以上、相対的な見方しかできない生物なので、一生無理なのかもしれません。
そんな僕にできることは、梅雨には梅雨にできることを、晴れた日には晴れた日にできることを、いいリズムで楽しめる大人になることだけだと思っています。
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