十代の頃は変拍子や不協和音(と言われている響き)の良さが全くわかりませんでした。
それが、二十代で当時のバンドメンバーに調教されて以来、徐々に気持ちよくなってきまして、今では自分で変拍子だと気づかないくらい気持ちよく変拍子の曲を聞いていることもあります。
これは、違和感という刺激を欲するようになるという意味で、ワサビやブラックコーヒーを好きになる成長過程と同じだと思います。
子供の頃は、ワサビやブラックコーヒーなんていうのは、毒と同じ味がしたものです。
なぜ大人たちの間で、こんなものがうまいとされているのか、さっぱりわかりませんでした。
でも、摂取し続けていていると、クセになっていく。
これは、普通であることに飽きが来るという変化と、
刺激になれていくという変化、この2つが同時進行していった結果です。
ソースが見つかりませんでしたが、かのファンクの帝王、ジェームス・ブラウンが、「どんな崩れたリズムでも、数十分繰り返し聞いていると気持ちよくなってくる」と言ったそうです。
彼が本当にいったのかどうかは定かではありませんが、僕にはよくわかります。
SMも同様ですね。
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