独身かつ自営業で働いていたときは、自炊をすべきかどうかは常に大きなテーマでした。
そんな悩みについて、2年半ほど前に書いた文章です。
プラットフォーム:Faceboook
投稿日:2016年11月29日
業務時間とプライベート時間の厳密な区別がない、
自営業やフリーランサーが自炊をすべきかどうか問題について。
お金については、ある程度簡単。
例えば、フリーランスと想定して、
適当に、以下のように定める。
・調理、片付け、買い物に必要な時間は30分/回
・一日二食
・月の売上額は20万
・週一休みで、月に26日稼働
・8時間労働/日
人によって全然違うと思うけどね。
ざっと計算してみる。
1時間あたりの売上額
200,000 / (26*8) = 約961(円)
つまり、2回の食事で961円以上安くあげないと、自炊しないほうが得。
外食一回で1000円と高めに設定したとしても、自炊一回500円に収めないといけない。
ちなみにこれが、俺のように、スタジオや社員をかかえ、売上の一部を機材や交通費にあてないといけない自営業者となると、自分一人の売上が月20万程度では到底やっていけないので、1時間あたりの売上額が数倍に跳ね上がる。
さて。
ここで、一食500円というのをどう考えるかだが、
ハッキリ言って、経験上、食材を全部きれいに使い切ることは無理。
毎日ちゃんと完璧に自炊が出来ればいいのだが、フリーランサーは、人に会うのも大事な仕事の一つなので、夜はどうしてもイレギュラーに外食になる。
ということで、絶対に食材を腐らせて捨てることになる。特に野菜。
さらに、感覚的に、どうしても
(食材の値段) = (食費)
と思い込んでしまいがちだが、意外と食材以外にお金がかかっていることに俺は気づいている。
七味唐辛子やワサビなんかはまだマシ。
マーガリン、ドレッシング、マヨネーズ、ケチャップ、ソース、醤油、油、料理酒、味噌などなどの、調味料類。
一つ一つは、大したことかもしれないが、自炊を続けるということは、調味料を常備しておくということ。
自炊の習慣がない人間が思い立って自炊をはじめたりすると、ヘタしたら最初のうちは新しいメニューに挑戦する度に調味料が増える。
さらにさらに、米やパスタは意外と感覚的に食材費としてカウントしてない。
ここまで考えると、自炊1食500円という額は意外と高くない気がする。
ここまできて、自炊に慣れた主婦の皆さまなら、
多く作って、チンするだけで食べられるようにすればいいじゃん
余りそうな食材を優先的に使って、今ある調味料でちゃちゃっと作ればいいじゃん
特定の野菜類は、さきに調理して、使いやすいように冷凍しとけばいいじゃん
…といった意見が頭に浮かぶだろう。
ただ、ハッキリいって、これらは全て、テクニックと知識が必要。
テクニックや知識を、調べて、身につけて、自然に実行できるようになるまでに、これまた時間が必要。
ただし、余った時間をキッチリ仕事の時間にあてられるわけではないから、面倒。
そう簡単に、計ったように仕事をいただけるわけではないからだ。
また、料理は楽しいからストレス解消になる、という方にとっては、
料理が大して好きではない人間が、テレビを見ながら晩酌したり、本を読んだり、ゲームをするといった、ストレス軽減に使う時間を料理にあてているので、その時間を削ることができ、効率はよくなる。
もっと完璧に考えるなら、
「旨い店を知っているという事が人間的魅力になり、それによって人脈が広がり、ゲットした仕事の売上を外食の回数で割った値」
「自炊によってバランスのいい食事になったおかげで、外食やコンビニ弁当ばかり食べていたらかからなかったであろう病気の治療費、及び、病気によって働けなかったであろう時間で稼ぐ売上」
なんかも考慮しないといけない。
こうなってくると、もう、全くわからん。
結論。自炊の費用対効果について、厳密に数値化して計算するのは無理。
とりあえず、最近は、年に何回かやってくる、自炊がちょっと楽しい時期ではあるので、費用対効果とか関係なく、もうちょい続けてみよっかな
あと、こんな文章を書く時間があったら自炊か仕事か睡眠にあてろや、と今思った。
以上です。
本文とは関係ありませんが、
昔、歌舞伎町ホストNo.1だった城咲仁が、テレビのドキュメンタリー番組かなんかで、自宅で料理をしながら、
「ファストフード食ってるような奴が売れるわけがないよ」
とコメントしていたのが、いまだに記憶に残っています。