美しさの価値基準について

普段見慣れない言語で書かれた文字、例えばアラビア語の文字を見て、美しいかどうか判断できるんでしょうか?

例えば、アルファベット。日本人が書くABCと、アメリカ人が書くABCは明らかに違います。
何がどう違うのかわかりませんが、明らかに違います。

外国人にヒラギノ角ゴとMSゴシックの美しさ比較アンケートとったらどういう結果になるんでしょうか?

いや、そもそも、
ある程度フォントを見る目がある方にヒラギノ角ゴとMSゴシックを比較させたら、差は歴然だと思いますが、
フォントに対する素養がない方で実験しても、同じ結果になるんでしょうか?

美しさの基準が形作られるのは、先天的なものなのか、後天的なものなのかについて、
今まで納得がいく回答を見たことがありません。

たとえば、WEBデザインの流行り廃りを見ててもそう思います。
一昔前は、淡いグラデーションに白フチをつけて、ギザギザマークで薄くドロップシャドウを落とし、鏡面反射させたたものが、「Web2.0っぽい」という謎のくくりで評価されてました。
その後、初期iOSのような立体ボタン型デザインになり、今はフラットデザインが主流です。

その当時その当時は、それがカッコイイと思って見てるのに、時代がすぎると、すぐにダサくみえてくる。
これは、「価値観の基準自体は絶対的で、歴史を重ねるごとに人類全体で成長していっている」のか、
「そもそも、価値観は相対的で、美しさを感じる感性は環境によって作られているのにすぎない」のか。
僕は後者だと思っているんですが、その証拠、決め手となる論理がわかりません。


ちなみに、ですが、
美しさの価値基準は相対的だとはおもいつつ、
完全な形の円は、いつの時代でも普遍的に美しいと思われているのではないかと思っています。

だから、僕が経営する株式会社BOOKのロゴにも使わせていただきました。

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