雨の日の自転車

雨に濡れるのが大好きだという人はなかなかいないと思います。
もちろん僕も嫌いです。
それに加えて、僕の場合は傘を持ち歩くのが嫌いなので、大変です。
1,傘をさして濡れない
2,傘をささずに濡れる
以上のどちらを選んでもなにかしらのストレスを抱えてしまいます。


たまに、雨の日に車を運転していると、中学生か高校生くらいの子供が、
土砂降りの中、雨に濡れながら傘もささずに一生懸命自転車を漕いでいる姿を見たりします。
おそらく、自転車でどこかに向かう途中、いきなり雨が降り出してきたのでしょう。
そんな姿を見ると、「めちゃくちゃしんどいやろうな…」と想像しますし、
頼まれても僕は絶対にやりたくありません。

しかし、どうしようもない理由で、自分が本当にその状態に置かれたとしたら、
リアルにどう思うのだろうか考えてみたところ、

意外と、脳内アドレナリンが出まくってるんじゃないか?

…という結論に達しました。


僕が小学生の頃。
大雨の中、学校から歩いて帰る帰り道。
最初のうちは靴が濡れないように水たまりを避けて歩くんですが、
徐々に靴の中に雨水が溜まってきてしまい、これ以上濡れても濡れなくても一緒という状態になったことに気づいた瞬間から、
もう、濡れることのデメリットがなくなります。
そこに気づき、パチンと脳内スイッチが入ってしまったら、もう無敵状態に突入です。
深めの水たまりを探して、ガンガン突っ込んでいってました。
いままで、「やっちゃいけないこと」だった、水たまりに踏み込む行為が、
「やってもやらなくても同じ」になった瞬間、
「やっちゃいけないこと」をやってもよくなります。
心が自由になった感覚です。


こんな経験が、だれしもあるのではないでしょうか。

そもそも、雨に濡れたくないというのは、雨に濡れるとめんどくさいという前提があるからです。
それに比べて、プールや風呂は、自分から濡れに行くわけです。
雨に対してもそう思い込むことができれば、プールや風呂と同じ感覚になれるはずです。
服や靴は、洗って乾かせばいいだけです。
身体は、帰ってシャワー浴びればキレイサッパリ元通りです。
よくよく考えると、大事な荷物さえ持ってなければ、びしょ濡れで帰り着いたところで、大してデメリットがないんです。

思い方次第です。自分が、その状況に対してどう思うかで、楽しいか面倒くさいか決まります。

そんなことを考えていたら、一度、「大雨自転車爆走大会」ってのをやってみたくなりました。
パチンと脳内スイッチが入る瞬間を体験してみたいです。
これ、マジでやろっかな…

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