次回生まれ変わるなら?

次回生まれ変わるなら、どの時代、どの国、どの立場でどの職業で生まれかわりたい?

…という質問を、色んな人に良くします。
ある意味、ただの想像ゲームでしかないんですが、意外と今生きているその人の価値観が垣間見れて面白いです。

たとえば、「古代エジプトのファラオとして生まれ、圧倒的な財力と権力を誇示したい」という答えがでてきたら、
その人は、財力と権力に価値を感じているか、財力や権力によって何かしらのストレスを抱えているかのどちらかだなと分かりますし、

「いつの時代でもいいから超美人に産まれて、とにかくモテたい」という答えがでてきたら、
その人は、モテることに価値を感じているか、モテてないことに何かしらのストレスを抱えているかのどちらかだなと分かります。


ちなみに僕の場合、まず最初にピンと頭に浮かんできたのは職業で、
家具屋です。

生まれたい場所は、ヨーロッパの地中海に面したところで、冬の寒さはそこまで厳しくありません。
まぁ、妥当にイタリアでしょうか。
都心部から車で1時間程度の郊外です。不便といえば不便です。

生まれたい時代は、現代です。ちょうど今の僕と同じ、1981年生まれがいいです。

妻と二人で、個人経営の家具屋をやってます。
子供はいません。
とりわけ裕福なくらしとは言えませんが、そこまで貧乏でもありません。
基本的には、メーカーから家具をとりよせて店舗内に展示して販売するという、ザ・一般的な家具屋スタイルです。
祖父の代に建てたガレージが、祖父が亡くなってからずっと使われていなかったので、
30歳を機に脱サラし、妻そして友人たちと共にDIYで店内を整備しました。

妻は、紅茶を入れるのが趣味で、家具を見に来たお客さんにたまに振る舞います。
僕は、おしゃべりが好きなので、お客さんと結構長い間お話しをします。
一日に一人しかお客さんがいない日は、午前中にやってきたお客さんと、閉店まで7時間近く話したこともあります。
お店は、基本的には僕と妻のどちらかが店番をするので、年中無休です。
たまに不定期で休みをとって旅行に行くこともありますが、
二人ともあまり外を出回るのが好きなタイプではないですし、子供がいるわけでもないので、だいたい店にいることが多いです。
お客さんが来ないときや、僕がお客さんとおしゃべりをしているとき、
妻は奥のスタッフルームにこもって、だいたいYoutubeをみてるか、テレビゲームをしてるかのどちらかです。
熱中しだすと、3時間でも4時間でもやってるので、たまにいるかいないか分からない時があります。

ちなみに、僕の趣味は、家具作りです。最近は、椅子を作るのにハマっています。
椅子は、家具の中でも難易度が高く、面白いです。
直接身体を預けるものなので、ちょっとしたサイズの差や、材質、カーブの違いで、クオリティーが大きく変わります。

家具作りは、森へ木を採取しに行くところからはじめます。
そして、出来上がった家具は、基本的には友人にタダであげてますが、我ながらなかなかいいのが出来たなと思ったものは、
メーカー品に混じって、値札をつけて、店内にこっそり置いておきます。

メーカー品よりも高い値段をつけているので、1ヶ月に1つ売れるか売れないかというレベルなんですが、
それが売れた時、得意げに「俺がつくったんすよ〜」なんてことは言わず、
お客さんが商品を持って帰ったあと、後ろ姿を見ながら、小さくガッツポーズをします。
この瞬間が、仕事の中で、最も嬉しい瞬間です。

外食は、ほとんどしません。
妻の料理がめちゃくちゃ上手い…というわけでもないんですが、
そもそも外に出るのが億劫ですし、
妻が適当に作ったなんでもないパスタと、冷蔵庫にある野菜を適当に切っただけのサラダで、この上なく幸せな気分になれます。
特にジェノヴェーゼソースのパスタは、3食全部食べても飽きません。


ん…最初、想像しながら書いてたんですが、
後半いくにつれ、リアルに見えてる風景を書いてますね。
妄想でしょうかこれは。
どなたか、この僕の妄想をもとに、僕の精神状態を分析してほしいです。


ちなみに、家具屋の次は数学者がいいです。

一生かけて一つの定理を証明するような生涯。
家族も友人も趣味も全て諦めて、ただただ一生を数学だけに捧げたいです。

何一つ成果が出ないまま10年ほど経ったとしても、「俺ならかならず解ける」と信じて突き進みたいです。


以上、お遊びでした。
お暇がありましたら、みなさんもぜひ想像してみてください。

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