Time goes by

前回までの三回で、映像作品「Time goes by」ができるまでのTipsを書きました。

「Time goes by」はこれ。

前回までの記事まとめは以下の通りです。

前回までの記事はあえて技術のみにフォーカスしたので、今日は全体的なまとめ記事です。

なぜ急にこんな作品を作ることになったのか

出演している…というか、勝手に写真素材を使わせてもらったのは、よしもとクリエイティブエージェンシー所属、ビスケッティの岩橋です。
彼は、僕がよしもとにいた頃の同期で、数々のライブで共演したり、一時期は「共和国」というユニットを組んで一緒に活動したりしてました。
下の写真の、一番右が岩橋です。ちなみに僕は右から三番目です。

ある日の昼間に、映像クリエイターの友人とコーヒーを飲みながらダベっていたときに、好きなインスタアカウントの話になり、僕は岩橋のアカウントを紹介しました。
岩橋のアカウントはこちら↓

https://www.instagram.com/yibmmdur/

完全に、メタ芸術ですね。
しかも、毎回必ず、「#真顔にもなる」タグをつけるという徹底的なツッコミ待ちメタっぷり。

これを見た友人が、すぐさま「これストップモーションアニメにしたいっすね」とアイデアを出してきました。
そこで、どうやったら作れるか、喫茶店で話しながら具体的に考えました。


「まずはインスタから画像をダウンロードするやろ。」
「いや、インスタは画像ダウンロードできないんすよ。保存するにはスクショするしか。」
「マジ?あ、でも、PCでインスタ開いて、スクショ撮って次、スクショ撮って次っていう作業をAppleScriptで自動化すればいけるよね。」
「ですね。ただ、顔の位置が写真ごとに微妙に違うんで、普通に並べるだけだとカクカクするんで、顔の位置とスケールあわせたいっすね。」
「なるほど、そのへんはAfter Effects上でモーショントラッキングしてスタビライズかければいけるか。」
「いけるっすね。」


…という感じの会話をして、「いける」って判断をしました。

面白くなりそうな作品を作れるいうことがわかったら、もういてもたってもいられませんでした。
そこから帰ったその日の夜から、仕事の合間に睡眠時間を削って作業をはじめて、次の日に完成しました。

以上が、大体のいきさつです。
さて、この一連の流れの中に、僕が生きる上で大事にしていることが何個か入っていますので、ついでに紹介します。

思い立ったが吉日、または鉄は熱いうちに打て

面白いことをやりたいと思ったら、やりきって形にしたいです。思うだけでやらないというのは、1ミリも価値がないからです。
そして、もっともストレスなくやるには、モチベーションが大事です。
そして、最もモチベーションが高いとき、つまりワクワクしている時は、いわずもがな、思いついた瞬間だと思います。普通そこから徐々にモチベーションが下がっていきます。
よって、思いついてすぐやるのが、最も効率よく、コスパがいいわけです。

技術や知識はモジュール化して保存しておけ

まずひとつ言い訳です。
おそらく、僕がやった、AppleScript、Photoshopのバッチ機能、After Effectsの顔分析&エクスプレッション機能を駆使するっていう方法は、おそらく処理時間的には最短距離ではありません。
具体的には、たとえば、AppleScriptでスクショをとる作業をもっと効率化して、フルスクリーンスクショじゃなく、部分指定スクショにすれば早いと思います。

でも、僕の場合は、一度フルスクリーンを撮ってからPhotoshopで切り抜きました。
なぜなら、フルスクリーンショットを撮る方法は今までやったことがある知識だけで完遂でき、Photoshopで切り抜く方法も過去にそのまま同じ方法をやったことがあるからです。

つまり、自分がもっている技術を組み合わせただけです。

これを可能にするためには、自分が持っている技術を把握して引き出しにいれていて、いつでも使える状態にしておく事が必要です。つまり、モジュール化して保存しておくことです。
今回、喫茶店で友人と話していた段階で「いける」と確信できたのは、技術をちゃんとモジュール化できていたからだと言えます。
モジュールになっていれば、応用がききます。

モジュール化するか否かの違いについて、一つ具体例をあげます。

パソコン上に、20個のファイルがあるとします。
現在、ファイル名がバラバラで困っています。
これを、作成日時順に、001、002、003…019、020とナンバリングしていきたいとします。

こんなとき、みなさんならどうしますか?普通なら、20個くらいであれば一つずつファイルの名前変更をやっていくと思います。作業時間的には、1〜2分もあれば十分でしょう。
しかし、僕はこのやり方は推奨しません。僕なら、20個を一括して名前変更できる方法をネットで調べて研究します。たとえ10分、20分かけてでも、時間があるかぎりそうします。

なぜなら、一つずつ名前変更するために使った1〜2分は、ただの消費です。
その作業をするためだけに存在する時間で、その作業が終わればその成果は消えてなくなります。
それに比べて、10分20分をかけてみつけたノウハウは、資産になります

言い方を変えると、
前者の場合、「その作業をした」時間です。
後者の場合、「技術を習得し、それを即座に実践検証した」時間です。
こう書くと、両者の価値が全然違うのがわかると思います。

今後何かのときに使い回すことができる知識であり、もっというなら、他人が困っているときに知識をシェアすることもできます。
例えば、今回は20個程度のリネーム作業ですが、1000個を超えるリネームの必要がでてきたらどうでしょうか。人が作業すると、莫大な時間差が生じますが、PCでやるのであれば、処理時間は誤差程度です。
つまり、シンプルに言うと、技術は無いより有るほうが得ってことです。
そして、簡単に効率よく作業ができるメリットは、ただ作業が早く終わるだけといった、単純なものではありません。
そのちょっとした面倒さの違いで、「やる」or「やらない」という、全く違う結果を生みます。バタフライエフェクトみたいなものです。

このテーマだけで一つ記事がかけそうなので、これくらいにしときます。

継続することの説得力

僕が岩橋のインスタをみて、何に面白いと感じたか。それは、継続することの凄さ、そしてその凄さと内容の馬鹿らしさが醸し出すギャップです。

岩橋のインスタには、1262枚の真顔写真がアップされています。もしこれが、1日で撮られたものだったら、全然感動しません。当たり前ですけど。
これを、4年間通して継続したことに対して感動があり、その年月の重さが説得力の源になります。
どんなに能力がある人でも、
どんなに才能がある人でも、
どんなに財産がある人でも、
どんなに権力がある人でも、
岩橋のインスタアカウントのインパクトは一日ではだせません。続けることの凄さや重みを表現するには、続けること以外では無理です。

とにかく、作って出す

最後にいいたいのは、これです。
僕は、少し前まで、ガッツリCM業界にいました。
その中で、プロの映像クリエイターや、映像に関わる人と知り合いになりました。
僕が、映像を作るということは、そんな人達に見られる可能性もあります。
ということは、ヘタなものを作ったら恥ずかしい。

…そう思う方も中にはいると思いますが、僕にはその感覚は皆無です。
だって、プロじゃないんです。仕事じゃないんです。関係ないんです。
そのノリで、小説も書きましたし、クソ適当に作ったオリジナル曲もアップしました。
こうやって、得意ではない文章を毎日ヒーコラ言いながら書いてることについても、同じです。

誰にどう思われようが関係ないです。
…というと、ちょっと違いますね。やっぱり、よく思われたいとは思っています。なので、正確に言うと、
「世間から『こいつバカだな』と思われるデメリットよりも、作って出す経験によって得られるメリットのほうが大きい」です。

この世界で学ぶほとんどのことは、机上の空論です。
上にもかきましたが、机上の空論なんて価値がなく、やったかどうかにしか価値はありませんし、
たとえ机上の空論だとしても、それを語る上での言葉の説得力は、過去に何をやったかでしか産まれません。

腐るほど聞いてきた言葉だと思いますが、「やらずに後悔するより、やって後悔」です。
この言葉を聞いてどう思いますか?「それくらい知ってるよ」と思った方へ。「じゃあ、やってますか?」と問いたいです。

…とかいいながら、僕もやりたいと思ったことでやれてないことが鬼のようにあります。普通はそうだと思います。
だからせめて、「やりたい」ではなく、「やる」といったことはどうにかしてやりたいと思っていますし、
期限や条件を設けて具体的に「やる」と公言したことに関しては、もう、一切の誇張なく、「死んでも」やるようにしてます。
今なら、ダイエットと禁煙がそれにあたります。


以上、総括でした。

では最後に、この作品の反響を。
岩橋本人から。

ブログでも紹介してくれました。

ビスケッティ 岩橋の日記
https://ameblo.jp/namaraatushi/entry-12451367385.html

さらに、僕は直接お知り合いじゃない方もブログにまとめてくれたみたいです。

ギチ・樋口がビスケッティ・岩橋のInstagramを映像化
https://www.haranomachi.com/entry/2019/04/02/144240

ついでに、自分のブログの記事のネタにもなりましたし。
やっぱり、やってみるもんですね。何事も。
やってよかったです。

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